ゴッホ展

以前読んだ本に、アメリカのある大学の医学部では
美術館に行く授業があるというエピソードが紹介されていました。
授業の目的は物事の見方を鍛えることで、
美術館で作品を見ることによって複数の方向からバランスよく物事を見る力が身につくこと、
実際にコースを受講した学生は医学的に重要な細部を発見する能力が向上したとありました。

 

元々あまりアートに興味があるタイプではないのですが、
美術館で作品を見ることが医者の仕事に役立つのであれば、
自分の仕事にも役立つのでは?と考え、
それ以来時々美術館に行くようになり、
先日は上野の森美術館で開催中のゴッホ展に行ってきました。

 

ゴッホ展、かなり混雑していましたがとても良かったです。
ゴッホの作品でパッと思いつくのはひまわりと自画像くらいの初心者でも
とても面白く見ることができました。もちろん、もう少し空いていて
ゆっくり見ることができれば言うことなかったのですが・・・。

 

展示会ではゴッホが27歳で画家になることを決めてから37歳で亡くなるまでの10年間の作品が
展示されていますが以下の特徴があります。

 

  1. 作品が時系列で整理され展示されていることにより、
    ゴッホの作風の変遷が分かりやすく面白いです。
  2. 同時代を生きゴッホに影響を与えた画家達の作品が数多く展示されているため、
    他の方の作品も知ることができます。見たときの印象ではゴッホの作品は
    全体の半分くらいという印象でした(公式サイトによるとゴッホの作品は約40点、
    他の方の作品は約30点)。
    例えば、モネ、ルノワール、ゴーギャンといった豪華な面々の作品が展示されています。
    個人的には、モンティセリの作品が印象に残りました。
  3. 弟のテオに残した手紙の中でのゴッホの言葉が多く紹介されていることから、
    作品だけでなく言葉からもゴッホの世界を知ることができます。
    自画像についての「人は絵の中に写真よりもずっと深いところで類似したものを探している」
    というものなど興味深いゴッホの言葉が多くあり人間ゴッホへの興味がわきました。
  4. 杉咲花さんの音声ガイドがとてもよいです。

 

細部を見る能力を高める効果もあるかもしれないゴッホ展、おすすめです。
ゴッホに興味を持った人には上映中の映画「永遠の門 ゴッホの見た未来」
をあわせて見るのもいいかもしれませんね!

 

会計士のクラウンアネモネフィッシュ

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