先日の日経新聞に次のような社説が載っていました。
『経営の世界でいま最も注目されているコンセプトの一つが‘’両利きの経営‘’だ。
企業の活動にはコストダウンなどで既存事業の競争力に磨きをかける‘’深掘り‘’と
新たな事業機会を発掘・育成する‘’探索‘’の2軸がある。
この2軸をバランスよくこなすことが持続的な発展には欠かせないという。』
3年目に入ったコロナ禍の経営でハッキリしたことは<両利き経営>の必要性ではないでしょうか?
コロナ前までは、深掘り経営をつらぬくことにより、他社と差別化を図ることが出来ましたが、
コロナという外的環境変化では、その弱点をさらけ出してしまいました。
中小企業経営には、非常にむずかしい問題を突き付けられる時代環境になってしまったということです。
また、社説の中で次のような話も紹介しています。
『キリンホールディングスの磯崎功典社長は、自分の時間の7割はヘルスケアなど探索事業に割いている』と。
両利き経営のむずかしいところは、既存事業を続けながら、時間やコストのかかる新規事業に取り組んでいかなければいけないことです。
そのためには経営者自らが先頭に立って、進んでいく強い信念も必要になります。
30年後に生き残っている会社になるかどうか、今その選択をせまられているのではないでしょうか?