最近のニュースで目についたものに、上場企業や老舗企業の代表取締役辞任のニュースがあります。
これら2つの辞任で共通する点は、社長自らの不祥事が原因で、それも一人の人間として常識を超える行動だったという点です。
冒頭の言葉は、今年8月24日に90歳で亡くなった稲盛和夫氏の言葉です。
稲盛氏と言えば、27才の昭和34年に、資本金300万円で会社を立ち上げ、現在売上高1兆5000億円、従業員7万人の企業を創り上げた経営者です。
稲盛氏は、日々の経営判断基準に冒頭の言葉とともに、『人間として正しいことを貫く』と言うことを常に考えて、経営にあたっていたといいます。
また彼は、『人間というものはうまくいけばいくほど、どうしても傲慢になって失敗していくものです。同時に慢心し、このぐらいはいいだろうと気持ちが緩み安楽さを求めるようになる、それが落とし穴になるのです。』とも語っています。
まさに、辞任した2人の経営者はこのケースにあてはまります。
他人事とは思わず、経営者は常にだれからも尊敬されるような人格が求められているということを肝に銘じなければいけないのではないでしょうか?
現在は過去の努力の結果
将来は今後の努力で!!
――― 稲盛和夫 ―――